2010年04月04日
5歳児が考える『死』というもの
りっくんはとても感受性が強く、心配性でもあります。
間違いなく、私に似たのでしょうね・・・。
先日、あるドキュメンタリー番組を観ていました。
闘病生活を送り、いつか死と向き合わなければいけない
時がやってきます。
りっくんは特に真剣に見入ってる様子はなかったのですが
CMになった時、私に聞いてきました。
「人は死んだらどうなるの?お母さんもいつか死ぬの?」
その顔はとても不安そうでした。
お母さんは何があっても死なないよと言えば、りっくんは
安心できたのかもしれません。
でも、私はそうは言いたくありませんでした。
人の命は限りあるもの。
それはりっくんも私もみんな同じ。
だからこそ、命は尊いものだし、大切にしていかなければ
いけない。
命がいくつもあるのはゲームやアニメの中だけのこと
であることを、知っておいて欲しかったのです。
「お母さんもいつかは死んでしまうよ。でもお母さんは
沢山りっくんたちと一緒に過ごしたいから、長く長く
生きられるように頑張るよ。」
「お母さんは死んだことないから死んだらどうなるかは
はっきりわからないけど・・・きっと心だけになって
大好きな人のことを守っていくんじゃないかなぁ。」
その後も死についての様々な質問があり
私は言葉を選び慎重に伝えました。
私が思うことを。
そして3月末。
りっくんの曾おばあちゃんが亡くなりました。
義母の母にあたります。90歳でした。
りっくんにとって初めての身近な人の死です。
とは言っても、1年に1回老人ホームへ遊びに
行くだけでしたし、認知症が進んでいて誰が誰かも
わからなくなっている状態でした。
ひいおばあちゃんの死を知ってすぐ
お手紙を書きたいと言い出しました。
『ひいばあちゃんへ
いつまでも、しんでも、だいすきだよ。
りっくんより』
そして最後のお別れのとき、一緒に棺の中に
入れました。
そのとき、りっくんは目に涙をいっぱいためていました。
ワンワン泣くわけでもなく、静かに、悲しみを
噛み締めるように。
そしてりっくんは言いました。
「ひいばあちゃんは焼かれて心だけになるんだ。
死んじゃったひいばあちゃんは手紙を持てないけど
一緒に手紙を焼いてもらえれば、心になったひいばあちゃんは
手紙を持てるんだよ。ずっとね。」
私はとても驚きました。
この子はわかっている・・・と。
確かに死について教えたことはあったけど、こんなに
具体的なことは教えませんでした。
以前子育て番組で聞いたことを思い出しました。
「子供はみんなわかっている」と。
そしてお骨になったひいおばあちゃんを
いつまでも神妙な面持ちで眺めていました。
悲しいお別れだったけど、りっくんにとっては
人の命について考えさせられる出来事だったに違いありません。
きっとひいおばあちゃんも天国から我がひ孫の
成長に顔をほころばせているでしょうね。
ひいおばあちゃん、お疲れ様でした。
おじいちゃんには会えましたか?
息子さんには会えましたか?
あなたの命は、確かにここにつながっていますよ。
天国でも、お元気で。
間違いなく、私に似たのでしょうね・・・。
先日、あるドキュメンタリー番組を観ていました。
闘病生活を送り、いつか死と向き合わなければいけない
時がやってきます。
りっくんは特に真剣に見入ってる様子はなかったのですが
CMになった時、私に聞いてきました。
「人は死んだらどうなるの?お母さんもいつか死ぬの?」
その顔はとても不安そうでした。
お母さんは何があっても死なないよと言えば、りっくんは
安心できたのかもしれません。
でも、私はそうは言いたくありませんでした。
人の命は限りあるもの。
それはりっくんも私もみんな同じ。
だからこそ、命は尊いものだし、大切にしていかなければ
いけない。
命がいくつもあるのはゲームやアニメの中だけのこと
であることを、知っておいて欲しかったのです。
「お母さんもいつかは死んでしまうよ。でもお母さんは
沢山りっくんたちと一緒に過ごしたいから、長く長く
生きられるように頑張るよ。」
「お母さんは死んだことないから死んだらどうなるかは
はっきりわからないけど・・・きっと心だけになって
大好きな人のことを守っていくんじゃないかなぁ。」
その後も死についての様々な質問があり
私は言葉を選び慎重に伝えました。
私が思うことを。
そして3月末。
りっくんの曾おばあちゃんが亡くなりました。
義母の母にあたります。90歳でした。
りっくんにとって初めての身近な人の死です。
とは言っても、1年に1回老人ホームへ遊びに
行くだけでしたし、認知症が進んでいて誰が誰かも
わからなくなっている状態でした。
ひいおばあちゃんの死を知ってすぐ
お手紙を書きたいと言い出しました。
『ひいばあちゃんへ
いつまでも、しんでも、だいすきだよ。
りっくんより』
そして最後のお別れのとき、一緒に棺の中に
入れました。
そのとき、りっくんは目に涙をいっぱいためていました。
ワンワン泣くわけでもなく、静かに、悲しみを
噛み締めるように。
そしてりっくんは言いました。
「ひいばあちゃんは焼かれて心だけになるんだ。
死んじゃったひいばあちゃんは手紙を持てないけど
一緒に手紙を焼いてもらえれば、心になったひいばあちゃんは
手紙を持てるんだよ。ずっとね。」
私はとても驚きました。
この子はわかっている・・・と。
確かに死について教えたことはあったけど、こんなに
具体的なことは教えませんでした。
以前子育て番組で聞いたことを思い出しました。
「子供はみんなわかっている」と。
そしてお骨になったひいおばあちゃんを
いつまでも神妙な面持ちで眺めていました。
悲しいお別れだったけど、りっくんにとっては
人の命について考えさせられる出来事だったに違いありません。
きっとひいおばあちゃんも天国から我がひ孫の
成長に顔をほころばせているでしょうね。
ひいおばあちゃん、お疲れ様でした。
おじいちゃんには会えましたか?
息子さんには会えましたか?
あなたの命は、確かにここにつながっていますよ。
天国でも、お元気で。
コメント一覧
1. Posted by まよんが 2010年04月04日 23:14
こんなに感性豊かで賢いりっくんにびっくりです。
それはじゅんさんの育て方がよいからではないですか。
私もゲームに夢中な子ども達に不安を覚えます。
死んでもリセットできる世界・・・
やっぱり親が教えないとですね。
お手紙ひいおばあちゃん喜んでるね、きっと。
それはじゅんさんの育て方がよいからではないですか。
私もゲームに夢中な子ども達に不安を覚えます。
死んでもリセットできる世界・・・
やっぱり親が教えないとですね。
お手紙ひいおばあちゃん喜んでるね、きっと。
2. Posted by みお 2010年04月05日 08:48
「死」というものを子供に教えるのってとっても難しい
ものだと思います。
TVだとかゲームを観て「死ぬ」というのを
安易に口にする時期が一時、長女にあったので
その際、どうやって教えていこうかと悩みました。
ひどいかもしれないけれど、親が教えてあげると同時に
身近な存在の死というのがあると、どういうことなのか
命とは限りあるもの、二度とは生き返らないもの
大事なコト全てが、そこで一気に学べるように思います。
私もじゅんさんのように一つ一つの言葉を慎重に
選びながら、子供達に教えていきたいと考えています。
そう、親なんですよね。親がきちんと向き合って
教えていかなければいけない大切なことだと思います。
りっくん、これでまた一つ成長しましたね。
じゅんさん、りっくんは本当に素晴らしいですよ。
ひいおばあさまも、そんなりっくんのことが誇らしく
思っていらっしゃるでしょうね。
お手紙、宝物になられただろうなあ。
ものだと思います。
TVだとかゲームを観て「死ぬ」というのを
安易に口にする時期が一時、長女にあったので
その際、どうやって教えていこうかと悩みました。
ひどいかもしれないけれど、親が教えてあげると同時に
身近な存在の死というのがあると、どういうことなのか
命とは限りあるもの、二度とは生き返らないもの
大事なコト全てが、そこで一気に学べるように思います。
私もじゅんさんのように一つ一つの言葉を慎重に
選びながら、子供達に教えていきたいと考えています。
そう、親なんですよね。親がきちんと向き合って
教えていかなければいけない大切なことだと思います。
りっくん、これでまた一つ成長しましたね。
じゅんさん、りっくんは本当に素晴らしいですよ。
ひいおばあさまも、そんなりっくんのことが誇らしく
思っていらっしゃるでしょうね。
お手紙、宝物になられただろうなあ。
3. Posted by AKIRA 2010年04月11日 04:58
初めまして。
みおさんのブログよりやってきました。
素晴らしいお話で、胸にぐっときました。りっくんは感受性が豊かで、本当にいい心をお持ちのお子さんですね。文章を読んで、じゅんさんのように日頃から考え、向きあって接しなければと自分に言い聞かせました。
感慨深いお話です、ありがとうございました。
本当は静かに読んで帰るつもりだったのですが、、文章を読み、あまりに素敵なりっくんにコメントしたくなりました。スミマセン。
みおさんのブログよりやってきました。
素晴らしいお話で、胸にぐっときました。りっくんは感受性が豊かで、本当にいい心をお持ちのお子さんですね。文章を読んで、じゅんさんのように日頃から考え、向きあって接しなければと自分に言い聞かせました。
感慨深いお話です、ありがとうございました。
本当は静かに読んで帰るつもりだったのですが、、文章を読み、あまりに素敵なりっくんにコメントしたくなりました。スミマセン。
4. Posted by じゅんお返事 2010年04月11日 11:35
AKIRAさんへ♪
初めまして。コメントありがとうございます。
実は私もみおさんのブログからこっそりAKIRAさんのブログへ遊びにいったことがあったんですよ。
こっそり帰ってしまいましたが(笑)
息子の感受性豊かすぎる部分で正直心配になることもありましたが、今回のようなコメントをいただけると、息子の長所として認めてあげようという気持ちなれます。
よろしかったらまた遊びにきてくださいね!お待ちしています。
初めまして。コメントありがとうございます。
実は私もみおさんのブログからこっそりAKIRAさんのブログへ遊びにいったことがあったんですよ。
こっそり帰ってしまいましたが(笑)
息子の感受性豊かすぎる部分で正直心配になることもありましたが、今回のようなコメントをいただけると、息子の長所として認めてあげようという気持ちなれます。
よろしかったらまた遊びにきてくださいね!お待ちしています。