2012年11月12日

小2男子の事情

先日近くの公園で、学童の方々主催のバザーがありました。
何もかもとても良心的なお値段で、輪投げや的当て、ヨーヨー釣りにスーパーボールすくいとどれも50円で楽しめるので、りっくんもななちゃんも自分のお小遣い500円を握りしめ毎年参加しています。

りっくんは何度も輪投げをして、やっと狙っていた水鉄砲を2個もゲットしたとうれしそうに報告に来て、ななちゃんと帰ったら一緒にこれで遊ぼうと約束していました。

その後りっくんはお友達とあちこち回っていましたが、1人で浮かない顔をして私の所にきました。


「学校の友達に会って水鉄砲取られた。もうお金も使っちゃったから、お母さん50円ちょうだい。また輪投げ挑戦してくる。」

と。


よくよく聞くと、どうやら最初は貸してと言われて水鉄砲を貸したらしい。で、しばらくして返してと言うとこれはもうもらったものだと言って、返してくれなくなったそう。
同じクラスの子なんだって。

50円あげることは簡単です。
でもりっくんにとって、そしてそれを取ったお友達にとって、このままなかったことにするのはいい事なんだろうか?

正直、水鉄砲をゲットした時のりっくんの笑顔を思い出し、かなりくやしくなりました。
見ると取ったお友達は楽しそうにその水鉄砲で遊んでいます。
ムカムカ、イライラがこみ上げてきました。

「りっくん、返してもらいなさい」

「嫌だよ…。」

「どうして?おかしいじゃない。取られて悔しくないの!?」

「悔しいけど…返してって言ったら蹴ってくるんだよ…怖いよ…」

りっくんは目に涙をいっぱいためています。
ますます悔しくなってきました。

「わかった。じゃあお母さんが一緒に言ってあげる」

「嫌だよ、恥ずかしいよ。それに後でもっと大変なことになるよ…」

う…もう親が出るのは恥ずかしいと思う年頃になってしまったか…。
ここで無理矢理私が出ていったら逆効果かもなぁ。

「じゃありっくんどうするの?」

「もういいよ。帰ろうよ(;_;)」

でも私はどうしても許せませんでした。りっくんが輪投げでやっと当てた水鉄砲で、知らん顔して遊んでるそのお友達を。
そして、取られても返してと強く言えない我が子を。

その後同じような押し問答を30分くらい続け、そのうちそのお友達はその水鉄砲を持って帰ってしまいました。

周りにそのことを話すと

「りっくんは優しいんだよ」

「そんなことする側の人間じゃなくてよかったじゃない」

など言ってくれます。

私も本当は

「取られて辛かったね」

と我が子の気持ちに寄り添ってあげるべきだったのかもしれません。

でも、私は怖いのです。
このまま、ノーと言えない子になってしまったら、高学年や中学生になって、

「お金を持って来い」

「万引きしろ」

そんな要求にさえノーと言えなくなってしまうんじゃないかと。

心配しすぎなのかもしれません。
でも、実際にそういったいじめがあるのも事実。
もっと、気持ちを強く持ってほしい、一部の理不尽な要求をする人達に負けないでほしいと思うのは間違いなのでしょうか。


そう思う反面、私とりっくんは別人格であり、私がこういう子になってほしいという気持ちを押しつけるのは親のエゴなんじゃないかと思ったり。

難しい…。子育てって本当に難しい。
そう痛感した出来事でした。




jun_rina_tk at 17:08コメント(4)育児 | 小学校

コメント一覧

1. Posted by まりこ   2012年11月14日 08:59
じゅんさん、おはようございます^^

うちの息子も同じようなタイプで散々悩みましたよ^_^;

親が介入するボーダーラインも悩みました。うちの場合はあまりムカついた時には相手のお母さんに電話でおはなしすることも何度かありましたが、ケースバイケースですよね。

4年生になって部活に入ってからはそんなことも減りましたが、低学年の頃は私も泣きました〜。親は辛いですね。

それにしても、水鉄砲を取った子・・・頭にくるわ〜〜゛(`ヘ´#)
2. Posted by じゅん   2012年11月14日 19:26
まりこさんへ♪
コメントありがとうございます!
息子さん、バスケを頑張る元気いっぱいな男の子!というイメージがありましたが、低学年のころは色々あったんですね…。
誰もが通る道なのでしょうか。でも息子さんのように熱中できるものに出会えると、変わって行くのかもしれませんね。
本当に子育ては難しくて手探りの状態だけど、学年があがるにつれて少しずつ本人も周りも成長してくれると信じて…今は静かに見守っていきたいと思います。
3. Posted by 大谷景子   2012年12月06日 20:51
こんな事があったのねー。
いやぁ、読みながらいろいろ考えさせられました。
私も、「取り返しに行きなさい」と言うかも。
で、「自分で言えないなら諦めなさい」・・・かなぁ?
うーん。実際、どうなんだろう?!
こういう事って実際に起こると、自分の思ってもないいろんな感情が絡んできたりもするもんなぁ。

いずれにしても、かなり悔しいですよね。

ところで、いろいろ考えさせられたと同時に、じゅんさんの知らない一面を見た気がして、なんだか嬉しかったりもする(笑)
4. Posted by じゅんお返事   2012年12月07日 09:04
大谷さんへ♪
このブログでは、良い気持ちも悪い気持ちも全部隠さず書いてるんだ(^_^;)
それにより、1人でも「こんなこと考えてるの自分だけじゃないんだぁ」って、救われる人がいたらいいなぁなんて。

だから、読み進めてもらうと、もっと醜い私も見れちゃうかも!?

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プロフィール
じゅん
神奈川県横浜市在住
2004年生まれの息子
2006年生まれの娘
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パート勤めをしながらなんとか育児しています。
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