心配性母さんの日常

りっくんは幼稚園の年中さんからサッカーを習っています。
小学校へあがっても、同じところで頑張ってきました。二年生にあがるときも


「サッカーだけはずっと続けるんだ！中学生になってもだよ！」


と熱く語っていました。

りっくんはどちらかと言えばインドア派で、学校の休み時間は本を読んだりお絵かきしたり、折り紙で遊んでいるような子。
なのでサッカーを続けたいと言ってくれてとってもうれしかったし、将来カッコいいサッカー少年になった息子を想像してワクワクしたりもしていました。


ところが最近になって急にサッカーをやめたいと言ってきました。
理由を聞いても

「なんだかつまらなくなった」


と。

サッカーは大好きだったけど、実はお世辞にも上手とは言えませんでした。
なので試合では1〜２回ボールを触れればいいほう。

「へい！パス！」

なんて手を挙げていても、誰もりっくんにパスを出す人はいません。

それでも幼かった今まではただただみんなでボールを追いかけるだけで楽しかったのだと思う。
ボールからは遠くても一生懸命走っていました。

そんなりっくんももうすぐ３年生。
自分の置かれている『位置』というのがわかってきたのかもしれない。

どんなにボールを追いかけても追いつけず、パスももらえず、時には同級生から馬鹿にされ・・・。


本当は私はそれでも頑張って欲しかった。
スポーツで得るもの『体力、礼儀、チームワーク』はとても大きいと思っていたから。
決して安くはない月謝だったけど、それでもサッカーが好きって言うりっくんを見るのが好きだったから。


「本当にやめちゃうの？それでいいの？」


日にちをあけて何度か尋ねましたが変わりません。

下手なら努力をすればいい・・・とも思いましたが、人には向き不向きがあります。
スポーツを習わせたいという私の気持ちだけで続けさせるのは、違うのかなぁと思いました。

幼児期なら親の判断でというのもありだけど、もうすぐ小3。
十分自分で考えられる年齢です。

もしサッカーが好きなら、また公園で一緒に遊べばいい。
習い事をやめたからといって、一生サッカーできなくなるわけじゃないんだ。
親である私が自分にそう言い聞かせて、３月いっぱいで４年間続けたサッカーをやめることにしました。


カッコいいユニフォームを着てボールを追う姿、好きだったんだけどな。
なんかサッカー少年の息子を持つのって、母親の醍醐味みたいな感じもして。
練習から帰ってくると、今日は誰々くんをドリブルでぬかしたとか、神業を出せた！なんて目を輝かせて報告してくれて。大げさだな〜なんて思いながらも、それを聞くのがすごく楽しかったんだけどな。

でも思えばそんな報告も、ここ1,2ヶ月はなかったかも。

こうやって子供は自分で選択していく。
私が出来るのはそれを見守ることと、ほんの少しの助言。
決めるのは本人なんだ。もうそんな年齢なんだな。


『幼児のうちは手を離すな。小学生では目を離すな。中学生になったら心を離すな。』


何かで見たこんな言葉を思い出しました。

子離れの第一歩です。

そんなやり取りを見ていた４月から小学生になるななちゃん。


「私、小学生になったらサッカーやる〜！！」


だって。

よし、今度はかっこいいサッカー少女を夢見させてもらおう！