2018年03月26日
卵巣嚢腫 手術当日
前回の続きです。
いよいよ歩いて手術室へ向かいました。
オットは手術室の前までです。私はなるべく明るく
「じゃああとでね♪」
と手を振って別れました。
オットは静かに微笑んでしました。
実はこの2か月前に、母が心臓の手術をし、私は今のオットのように手術室の前でお見送りしました。
だからオットの気持ちはよくわかります。
本人ももちろん怖いけど、待ってる家族もとても怖い。後姿を見送るときのなんとも言えない気持ち。
私はオットにこんな気持ちを味わわせてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
さて、そこはすぐ手術室かと思いきや、左右にいくつか手術室があり、私は椅子に座って待ちました。そして手術をする看護師さんにバトンタッチして、名前と生年月日を伝えます。
そして手術室の扉が開きました。
ザ!手術室!!
ドラマを見ているようで、これから自分があの真ん中にあるベッドに寝かされるなんで実感がありませんでした。
でも私は実はクリニックで医療事務として働いていて、小さい手術室もあるのでそんなに恐怖は感じなかったんですが、オットに話すと
「俺なら膝がガクガクしちゃったかも・・・・」
と恐れていました(*´ェ`*)
ベッドの頭に若い女性の先生がいて
「こんにちは。麻酔科の〇〇です。よろしくお願いします。」
と挨拶をされました。
ふと辺りを見回すと、執刀医の先生がモニターで私の子宮の様子を真剣に見ていて、その方も若い女性の方。
お二人とも30代半ばくらいでしょうか。
こうやって女性が活躍されるのは本当に素晴らしいことだな〜となんだかうれしくなりました。
今思うとこんなことを考えらるなんて余裕があったのか、もしくは緊張を通り越してなんか変なテンションになっていたのかな。
そしてベッドに横になり、もう一度名前と生年月日、手術部位を言わされました。
「左の卵巣です」
としっかり答えました。
なんかテレビで左右を間違えたとかいうニュースを見たことがあったから。
すると術衣を脱がされて、準備が始まりました。
そこで、先日話をした麻酔科の先生とは違う先生だったことを思い出し、その女性の麻酔科の先生に目が覚めた時に管が口のなかにあったらパニックになりそうな旨伝えました。
すると優しく
「手術が終了したらこちらでお声掛けをするので、その通りにしてもらえればすぐに抜きますよ。大丈夫です」
と言ってくださり、少し落ち着きました。
上半身は裸になりタオルをかけられ、パンツはいつぬぐのかなーと考えていたら
「では、麻酔を入れていきますねー」
と言われました。
点滴の管から入れます。
「麻酔が入るとき少ししびれる感じがして痛いかもしれません」
と言われて、腕を一生懸命さすってくれてました。
全然痛くありません。
「はい、眠くなりますよー」
私の顔を、麻酔科の先生が上からのぞき込んでいます。
もし目をつぶってしまって、まだ寝ていないのに眠ったと思われて手術が始まったら怖いと思い、限界まで目を開けていようと思っていました。
でも3秒くらいで、先生の顔と天井が、ぐにゃ〜と歪んでいき、意識を失いました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
「〇〇さーん!〇〇さーん!終わりましたよー!!」
遠くで私を呼ぶ声がします。
うっすら目をあけると、わかりますかー?と聞かれ、コクっとうなずきました。
その時誰かが何かの合図を出して
『すぽっ!』
と私の口から何かが抜かれました。
そして遠くで誰かが
「〇〇大丈夫です。今少し咳込んでいます。」
と言っています。
ごほごほっ・・ごほごほっ・・・
あーこの咳込みは私なんだ。なんか隣の誰かが咳込んでいるようで不思議な感じです。
管を抜いた時も、咳込んでいるときも何も苦しくありませんでした。
1、2、3の掛け声で何人かが下のシーツごと私を隣のベッドに移していました。
あーこれよくテレビで見るやつだーなんて思っていると、酸素マスクをつけられ、なんか色々身支度をされてました。
「旦那さんには声かけてある?」「はい今きまーす」
など遠くの声が聞こえてきます。
ベッドが動き出し、どうやらお部屋に戻るようです。
エレベーターに乗り、狭い廊下を右に曲がり左に曲がりまた右に曲がり・・・と、やっと到着するころには乗り物酔いのような感覚がありました。
「気持ち悪いとかありませんか?」
と聞かれ、ありませ・・・と答えようとするも、のどからうまく声が出ません。
先ほどまで入っていた管の影響でしょう。
今にも吐きそうとかはなかったのですが、なんだか軽い乗り物酔いのうような感じはあったので、吐き気止めの薬を点滴に入れてもらいました。
いつのまにか尿道カテーテルがついていて、心電図も繋がれていました。あとひざ下は弾圧ストッキングを履いているんですが、その上からマッサージ機のようなものがつけられていて、自動でウィーンウィーンと動いています。
なんか体のあちこちから管が出ている感じ。
特に痛みもなく、なんだか頭がボーッとしている感じ。
近くにオットがいるけど、思うようにしゃべれなくてしばらくうとうと・・・。
そして目が覚めるとまだオットがいました。
どのくらいかかったかオットに聞くと、3時間半くらいだったとのこと。
ずいぶんかかったなぁ。
実際の手術は1時間半くらいと聞いていたので、麻酔の準備や術後の色々で時間がかかっているのでしょう。全身麻酔は大変ですね。
もう時刻は17時過ぎ。
子供たちも家で待っているので、オットには帰ってもらいました。
オットはこの後子供たちのために夕飯を作ったそうです。ご苦労様です。
術後は翌日のお昼まで食事はできないので、あとはただひたすら寝ているだけです。
長くなったので、続きは次回。
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いよいよ歩いて手術室へ向かいました。
オットは手術室の前までです。私はなるべく明るく
「じゃああとでね♪」
と手を振って別れました。
オットは静かに微笑んでしました。
実はこの2か月前に、母が心臓の手術をし、私は今のオットのように手術室の前でお見送りしました。
だからオットの気持ちはよくわかります。
本人ももちろん怖いけど、待ってる家族もとても怖い。後姿を見送るときのなんとも言えない気持ち。
私はオットにこんな気持ちを味わわせてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
さて、そこはすぐ手術室かと思いきや、左右にいくつか手術室があり、私は椅子に座って待ちました。そして手術をする看護師さんにバトンタッチして、名前と生年月日を伝えます。
そして手術室の扉が開きました。
ザ!手術室!!
ドラマを見ているようで、これから自分があの真ん中にあるベッドに寝かされるなんで実感がありませんでした。
でも私は実はクリニックで医療事務として働いていて、小さい手術室もあるのでそんなに恐怖は感じなかったんですが、オットに話すと
「俺なら膝がガクガクしちゃったかも・・・・」
と恐れていました(*´ェ`*)
ベッドの頭に若い女性の先生がいて
「こんにちは。麻酔科の〇〇です。よろしくお願いします。」
と挨拶をされました。
ふと辺りを見回すと、執刀医の先生がモニターで私の子宮の様子を真剣に見ていて、その方も若い女性の方。
お二人とも30代半ばくらいでしょうか。
こうやって女性が活躍されるのは本当に素晴らしいことだな〜となんだかうれしくなりました。
今思うとこんなことを考えらるなんて余裕があったのか、もしくは緊張を通り越してなんか変なテンションになっていたのかな。
そしてベッドに横になり、もう一度名前と生年月日、手術部位を言わされました。
「左の卵巣です」
としっかり答えました。
なんかテレビで左右を間違えたとかいうニュースを見たことがあったから。
すると術衣を脱がされて、準備が始まりました。
そこで、先日話をした麻酔科の先生とは違う先生だったことを思い出し、その女性の麻酔科の先生に目が覚めた時に管が口のなかにあったらパニックになりそうな旨伝えました。
すると優しく
「手術が終了したらこちらでお声掛けをするので、その通りにしてもらえればすぐに抜きますよ。大丈夫です」
と言ってくださり、少し落ち着きました。
上半身は裸になりタオルをかけられ、パンツはいつぬぐのかなーと考えていたら
「では、麻酔を入れていきますねー」
と言われました。
点滴の管から入れます。
「麻酔が入るとき少ししびれる感じがして痛いかもしれません」
と言われて、腕を一生懸命さすってくれてました。
全然痛くありません。
「はい、眠くなりますよー」
私の顔を、麻酔科の先生が上からのぞき込んでいます。
もし目をつぶってしまって、まだ寝ていないのに眠ったと思われて手術が始まったら怖いと思い、限界まで目を開けていようと思っていました。
でも3秒くらいで、先生の顔と天井が、ぐにゃ〜と歪んでいき、意識を失いました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
「〇〇さーん!〇〇さーん!終わりましたよー!!」
遠くで私を呼ぶ声がします。
うっすら目をあけると、わかりますかー?と聞かれ、コクっとうなずきました。
その時誰かが何かの合図を出して
『すぽっ!』
と私の口から何かが抜かれました。
そして遠くで誰かが
「〇〇大丈夫です。今少し咳込んでいます。」
と言っています。
ごほごほっ・・ごほごほっ・・・
あーこの咳込みは私なんだ。なんか隣の誰かが咳込んでいるようで不思議な感じです。
管を抜いた時も、咳込んでいるときも何も苦しくありませんでした。
1、2、3の掛け声で何人かが下のシーツごと私を隣のベッドに移していました。
あーこれよくテレビで見るやつだーなんて思っていると、酸素マスクをつけられ、なんか色々身支度をされてました。
「旦那さんには声かけてある?」「はい今きまーす」
など遠くの声が聞こえてきます。
ベッドが動き出し、どうやらお部屋に戻るようです。
エレベーターに乗り、狭い廊下を右に曲がり左に曲がりまた右に曲がり・・・と、やっと到着するころには乗り物酔いのような感覚がありました。
「気持ち悪いとかありませんか?」
と聞かれ、ありませ・・・と答えようとするも、のどからうまく声が出ません。
先ほどまで入っていた管の影響でしょう。
今にも吐きそうとかはなかったのですが、なんだか軽い乗り物酔いのうような感じはあったので、吐き気止めの薬を点滴に入れてもらいました。
いつのまにか尿道カテーテルがついていて、心電図も繋がれていました。あとひざ下は弾圧ストッキングを履いているんですが、その上からマッサージ機のようなものがつけられていて、自動でウィーンウィーンと動いています。
なんか体のあちこちから管が出ている感じ。
特に痛みもなく、なんだか頭がボーッとしている感じ。
近くにオットがいるけど、思うようにしゃべれなくてしばらくうとうと・・・。
そして目が覚めるとまだオットがいました。
どのくらいかかったかオットに聞くと、3時間半くらいだったとのこと。
ずいぶんかかったなぁ。
実際の手術は1時間半くらいと聞いていたので、麻酔の準備や術後の色々で時間がかかっているのでしょう。全身麻酔は大変ですね。
もう時刻は17時過ぎ。
子供たちも家で待っているので、オットには帰ってもらいました。
オットはこの後子供たちのために夕飯を作ったそうです。ご苦労様です。
術後は翌日のお昼まで食事はできないので、あとはただひたすら寝ているだけです。
長くなったので、続きは次回。
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