2018年09月30日

私たち親子がHSC(ひといちばい敏感な子)とわかるまで

私は先日この本を読んで、あぁ私はこれだったんだ!と今までの疑問がすーっと晴れていく感覚を覚えました。

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(読み返したいところに付箋がついています(;^_^A)


私は幼稚園くらいの時から

「どうして人はいつかは死ぬのに、生きなければいけないのだろう」


とずっと疑問に思っていました。
親に聞いても「そんなこと考えても仕方ないでしょ」と相手にしてもらえず、小学校の時に友人にそんな話をしても


「なんでそんなこと考えるの?」


と不思議がられて、あぁこんなことは人前ではあまり話してはいけないんだ・・・と自覚しました。


ことあるごとに、周りの子がすごく子供に思えて、なんでこの人たちは先生の言っている本当の意味や願いがわからないんだろう。
どうして決められたことをきちんとやらないんだろうと疑問でした。


時にそんな周りの生活態度が不快で、早くみんな大人にならないかな、そうすればもっと分別がついてきっと付き合いやすくなるのにと感じていました。


きっと大人から見れば「いい子」だったと思います。
掃除の時間はどんなにみんながさぼっていても一人黙々と掃除をしていました。
風紀委員をやり、遅刻者を取り締まったりしました。不良の子にもひるまず毅然とした態度で生徒手帳を没収(笑)
私のことを気に入らない同級生も多かったのかもしれません。


一見「しっかりした強い子」に見えたかもしれませんが、神経質で心配性でした。

大好きないとこの家に家族で遊びに行くと、ついたら必ず親に

「何時に帰るの?」

と確認していました。
親は決まって

「来たばっかりなのに、帰りのことなんて聞くんじゃない」

と言いました。
私は、楽しく遊んでいていきなり「もう帰るよ」と言われるのが怖かったので、だいたい何時に帰るのか知ることで、後悔のないようにいろんなことをして遊びたかったし、帰りが近づいてきたら心の準備をしたかったのです。
でも親には理解してもらえませんでした。


それは大人になっても変わりませんでした。
OL時代には「学校の校長先生みたいな言い回しをするね」と言われたことがあります。まあそれは例えで、難しい単語や言い回しをよく使っているらしいです。

お友達の家に招かれて、なかなか手伝いに動けなくて「何も手伝わない人」に見られることがあります。でもそれは気が利かないとかではなく


「台所に勝手に入ったら実は嫌なんじゃないかな・・・。この布巾はもしかしたら台布巾ではなくて食器を拭く布巾かもしれない。勝手に使われたら迷惑だよね・・・。このスポンジも食器を洗うものではなく排水溝とかを洗うものかもしれないし、事細かに家人のルールかあるかもしれないし・・・」

と悩んでいるうちに、出遅れてしまうのです。

気を使いすぎるという点で、大勢の飲み会も苦手です。
大皿で料理が来た時に

「これ、分けたほうがいいかな。でも好き嫌いがあるかもしれないし、食べたい量だって人によって違うだろうし・・・。」


なんて思っているうちに、ほかの人がささっと分けてくれて

「はぁ〜私って・・・」

と思うのです。
そして

「このメンバーだと、子供の話をしたら子供がいないMちゃんはつまらないかもしれない。旦那の話をしてもSちゃんは独身だし気を悪くするかな。この前のあの話はYちゃんは知らないし・・・」


なんて考えているうちに、またまた出遅れてもう何を話したら正解なのかわからなくなります。

私の身近な人にはよく

「考えすぎだよ。悩みすぎだよ。」

と言われます。

自分が病的だなと思うのは、テレビなどで例えば虐待されて亡くなった子のニュースなどを見るとき。辛かっただろうな、苦しかっただろうな・・・と涙するのはよくあることだとは思うのですが、また時間が経ってからも思い出して苦しくなったり、夜寝る前に思い出して、何か私にできることはなかったんだろうか、どうしてあの子があんな目に・・・とまた泣いてしまったりして、数日間苦しんでしまいます。


人の辛さは自分のことのように感じてしまい苦しみます。
そう、それがテレビの中の見ず知らずの他人でもです。

だらだらと書いてしまいましたが、上記はほんの一部に過ぎず、この40数年間何度も生きづらさを感じてきました。

障がいの本を読んで、自分はアスペルガーなのではないかと思ったこともありました。
でもアスペルガーが他人の気持ちを理解するのが苦手なのとは違い、私は他人の気持ちをほんの少しの表情の変化や言葉尻で読み取ることが得意でした。


そして、上記の本に出会い、私はHSC(ひといちばい敏感な子)であることがわかったのです。

HSCとは障がいとは異なり、その人の特性、特徴のようなもので5人に1人がそうであると言われています。

本を読み進めると本当に自分に当てはまることばかりで驚きました。

ざっくり言うと、生まれつきよく気が付き、深く考えてから行動する。悲しみや喜びを人よりも強く感じる。感受性が強く豊かな想像力がある。
正義感が強い。変化を嫌う。完璧主義。心配性・・・。


ちょっとうまく伝えられませんが、上記に書いた特性を持っていて「ちょっと生きづらいな・・・」と感じたことがある方は、この本を読んでみるといいと思います。

自分のこの特性がちゃんと説明してもらえていることがとてもうれしく、心が軽くなるのです。

そして・・・我が家では息子もHSCであると思います。

やはり幼稚園くらいのころから死生観についてよく口にしていました。
他にも幼稚園生らしからぬ難しいことをよく言っていたし、お友達と遊ぶより園長室で園長先生と遊んだりお話したりするほうが楽しいと言っていました。


周りのママさんや私の両親、旦那の両親みんなが

「〇〇くんって面白いね。」と言っていました。
この場合面白い=変わってるだと思います。気を使ってくれてたんですね。

でも、私は息子の言動をよく理解できました。なぜなら自分とそっくりだからです。

小学生になると、息子は周りと同じ幼いふりをすることにしたようです。そうしないと浮いてしまうし、色々と面倒だからと。
でも本人はどうして周りの子たちはこんなに幼いのかと日々うんざりしました。
特に男の子は幼い子が多いので、とても疲れていたようです。


小3時の担任の先生が、息子をよく理解してくれました。話した感じからすると、その先生もHSCだったのかもしれません。保護者からは変わり者扱いされてましたし。

息子に対しては

「多分息子さんみたいなタイプは、学校にくるだけでもとても疲れていると思います。とても頑張っています。褒めてあげてください。別に小学生特有のあの元気なはじける感じについていけなくても全然心配すことはないですよ。」


と言っていただけました。

でも6年生の先生はあまり理解がなく

「殻をやぶってほしいです!もっと本当の姿を見せてほしいです!」

と、修学旅行で一人一芸をみんなの前で発表させるというむちゃをさせて、息子はかなり苦しみました。本当の姿ってなんなの・・・?みんなとバカ騒ぎすることが本当の姿なの・・・?


という私も、親からは全く理解してもらえませんでした。
難しい疑問をぶつけると、「そんなこと考えても仕方ないでしょう」と言われ、完璧主義がゆえに親にも完璧を求め、生意気だとぶたれたこともありました。


感受性が強いがゆえに、小1時に仲直りの手紙としてお友達にポエムのようなお手紙を渡したら、それを親もいる前で朗読されて、親には「恥ずかしい・・・」と言われました。


なので、息子に対しては私は一番の理解者でいてあげたいと思っています。やはりオットも理解はできないようで、そんなこと考えても仕方ないだろうと一蹴です。


もしかしたら、自分の子供を育てにくい子だと思っている親御さんもいるかもしれません。もし私も自分がHSCでなかったら、息子のことをそう思っていたかもしれません。

そんな方たちにはぜひこの本を読んでもらいたいです。
HSCの人たちがどうしてそういった言動をするのかがわかります。
読んだからと言って、大きく何かが変わるわけではないのですが、「知る」「わかる」ということは大事なことです。

そして、私のようにもしかしたら自分が・・・と思っている方にもおすすめです。
今までわかってもらえなかった気持ちを代弁してもらっているようでとても気持ちがすっきりします。


そしてこの本を読んで思うのが、この特性をネガティブにとらえずにプラスに変えていこうということです。

私もこの特性のおかげで・・・ということがいくつもあります。息子もです。
本にも書いてありましたが、心配性=いろんなリスクを想定できるから失敗が少ない、傷つきやすい=人に優しい・・・などです。


そして私たちHSCである親子が楽に生きられるヒントが沢山書いてありました。


熱が入ってちょっと長くなってしまいました。
もしかして・・・と思う方はぜひ手に取ってみてください。


HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子 [ 明橋大二 ]













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jun_rina_tk at 17:23コメント(0)育児 

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プロフィール
じゅん
神奈川県横浜市在住
2004年生まれの息子
2006年生まれの娘
オットの4人家族。
パート勤めをしながらなんとか育児しています。
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